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清澤恵美子選手、星瑞枝選手から学んだこと [膝前十字靭帯(ACL)損傷]

昨日は、ちょっと西が丘まで行ってきました。
サポート中の及川貴寛選手がACL再建後、JISSでリハビリをしているもので。
赤羽でタカにメールしたら、
「清澤さんと星さんとちょっと出てて、戻ってるとこです。」
と。
あー、あの2人もちょうどいるのか!
と、言う訳で3人分の差し入れを持って、顔を出してきました。


みなさんも時間があったので、膝の様子を見せてもらったり、逆にこっちが色々と質問したり、
海外でのメディカル状況やナショナルチームの活動の様子、今までに経験したケガの話も含め、
アルペンスキーに関わる様々なお話や体験談を3人から聞くことが出来ました。


一番印象深かったのは、特に女子トップランカーの2人のケガや自分の身体に対する意識の高さ。
タカもアスリートとしての意識や姿勢は素晴らしい物があるとは常々思っているのですが、
やはり世界最高峰のW-cupで戦っている選手たちというのは、更に一枚上。
術後の膝の様子や身体の変化に対する興味、ケガとそのリハビリに対する知識を知ろうとする意欲など、
普通の患者さんたちより、はるかに細かいディティールにいたるところまでの関心を持っていました。


自分も、ケガをしたジュニア選手に対しては復帰までの身体作り、メンタルの構築、
食事やストレッチを含めた日常生活における習慣の注意指導をしているという自負はありましたが、
トップ選手たちの意識はそれをはるかに上回っていました。
ジュニアに与えても難しい部分もあったので、全てを伝えるわけではないのですが…
役にたつ要素や実践できる要素をかいつまんで患者さんたちにフィードバックしていくので、
その内容に関しても、またそのうちまとめてこのBlogで紹介していきます。


あと、医療者として感じたこと。
やはり、スキーを取り巻く医療環境が世界に比べてまだまだPoorですね。
ケガの治療やリハビリテーションにおける環境のみならず、
ジュニアにおける外傷予防、外傷復帰におけるメディカルと指導者&保護者の連携不足、
医療者の育成プログラムの欠如、傷害発生状況のデータ分析とその還元など、
色んな面で後れを取っているというのを改めて考えさせられました。


スキー選手たちは厳しい環境の中、強い気持ちを持って世界と戦っています。
自分も含めた医療者で、そういった選手を支えるに見合うだけの覚悟と努力をしている人間が、
どれだけいるのかな?と、考えると、サッカーに比べるとまだ「世界標準」とはとても言えません。
スキーと、スポーツと向き合って生きていくという自分の気持ちを新たにするという意味でも、
昨日の3人からは、凄く良い刺激を受けました。


自分に気合を入れ直してくれた3人のアスリートたちには、心より感謝しています。
そして、雪上での活躍を心から祈っています。

清澤恵美子⇒ http://ameblo.jp/emikiyo/
星瑞枝⇒ http://ameblo.jp/skigirl-mizue/
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