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白鵬関の剥離?骨折?? [整形外科&スポーツ医科学]

先日、横綱白鵬関がこんなツイートを…






リンクだけだと写真全体が見えないので…
クリックしていただければと思います。
そうすると、小さな丸っこい骨が浮き上がってますね。
「剥離骨折」の診断でこれの鏡視下摘出手術を行うそうです。


骨片がきれいに丸くなっており、周囲との連続性もなく、
母床と骨片の間に不正な部分が全くないことから、
オスグッド病による小さな骨片がもともと存在していたところに、
外傷を契機にして、母床と骨片をつないでいた軟部組織が剥がれ、
骨片の不安定性が出てきて疼痛の原因になっていると考えます。


膝蓋腱の付着部に変性断裂などがないようであれば、
骨片さえ摘出すれば、1〜2週間で軽い運動はできそうですので、
九州場所はなんとか間に合うんじゃないかな?という印象です。
鏡視下手術だとシェーバーで周りの組織をむしり取るような手術になるので、
膝蓋腱の脇から小切開で進入し、鋭的に骨片を摘出&母床周囲の廓清をするほうが好きです。
(個人的な意見です)


過去のオーバーユースや体幹〜下肢のタイトネスにより、
小児〜学童期に発生したオスグッド病が、成年以降に症状をきたし、
手術に至ることはしばしばあります。
過去にオスグッドを発症していなければ…
このような事態をきたすことはなかった、と考えられます。
若年期のスポーツ障害予防に対する意識付けとなるケースとして、今回は紹介してみました。



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