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アルペンスキーEU遠征 その② [スキー]

今日は、海外の練習環境について。
バルディゼールW杯前には、海外チームとの合同練習がありました。
一緒に練習したのはスイス、オーストリアという強豪国。
アメリカでGSのW杯があったので、SLを得意とする選手が集まりました。


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参加していた選手は、全員がW杯種目別で20位以内の選手。
かなりハイレベルでしたね。
練習とはいえ、全て(中間計時2箇所を含む)タイム測定をします。
スタート順もワールドカップランキング順だったり、スキーの番号を記録したり、
一般レーサーからすると目からウロコのことばかり。


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一見、普通のバーンに見えますが、近づいてみると…
真っ青の青氷になっています。
これは、前日から大量の水を撒いて作ったバーンだからこそ。
僕もスキーはかなり上手い部類に入ると(笑)思っていたのですが、
横滑りもままならないレベルでした。


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すべての選手が5〜6台のスキーを持ち込み、1本ごとにスキーを替えて練習します。
テストの兼ね合いというより、エッジのグリップが持たないので、
クオリティを維持するために板を変えていくというイメージでした。


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ちなみに、スキー場は一般営業をしていない状態。
このスキー場を、ナショナルチーム3カ国と地元のスキーチームで貸し切りです。
なんて贅沢なんでしょう!
ヨーロッパはスキーにかけるエネルギーと周囲の理解が、本当にすごいです。


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宿に帰るとこの絶景゜+.(・∀・).+゜
本当に、良い環境でした。



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アルペンスキーEU遠征 その① [スキー]

12月1日から24日の日程で、アルペンスキーナショナルチームのサポートに入っています。
W杯参戦&トレーニングのための遠征ですね。
今までドクターが遠征帯同をしたことはなかったので、初の試みとなります。


12月1日は旭川での仕事を終え、19時35分発の便で羽田に。
そのまま羽田の国際線に移動し、事前に送っておいた遠征用の荷物を受け取るとともに、
旭川に持っていっていた仕事用のキャリーケースを自宅に送るという入れ替え作業を行い、
0時55分発のフランクフルト行きに搭乗するというスケジュール。
先週ゲットしたスタアラゴールドを使ってラウンジのシャワーをお願いしたのですが、
3時間前にラウンジへ入った時点で、すでに35人待ち。
お酒と食事を楽しみつつ待っていたのですが、なかなか呼ばれません…
ようやく呼ばれたのが搭乗開始10分前!( ̄TT ̄)
まさに速攻でシャワーを浴び、搭乗の最終案内とともに機内に入りました。


初めてのフランクフルト空港もスムーズに乗り継ぐことができました、が、
ここで思わぬ?出来事。
乗り換えの飛行機が、すげー小さいΣ(・ω・ノ)ノ


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あまりにも小さすぎて、預けた荷物の積み込みを見られたくらいです。
逆に、自分の荷物がロストしていないということが確認でき、ちょっと安心しました。


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インスブルッグ空港にはほぼ予定通り到着。ここまで18時間。
そこからはチームの車を運転して、スイスまで移動。
右側通行と高速道路にビビりつつ、休憩込み7時間ほどの陸路を経てチームに合流。
移動だけで体力を使い果たした気がします(笑)


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とはいえ、長時間移動や標高の高いところでの生活、肉体労働に備えて、
9月からジムワークを行っていたのが役に立ったのでしょうか!?
今のところは元気にやっています。
引き続き、ヨーロッパのアルペンスキー事情などを紹介していければと思っております。


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♪ EMUSI ♪ [スキー]

今期はスキー関連のサポートで雪上に立つ機会が増えそうなのですが、
雪上活動では非常に大切なヘッド&アイウェアにつき、
表題の【EMUSI】様からご支援を頂けることになりました!

⇒ EMUSI


スキーの現場に整形外科医(Team physician)が関わる事の意義を評価して頂き、
その活動に深い共感を得られたことに、身が引き締まる思いです。
選手でもコーチでも、サービスマンでもない人間に対してこのような支援を頂けることは、
本当に嬉しいですね!


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EMUSIは、世界のトップで戦い続けたアルペンスキーヤー、
佐々木明選手がプロデュースしているブランド。
Coolなデザインに加えて、JAPAN FITと呼ばれる日本人向けのフレーム形状、
鮮やかな司会を安全に確保するダブルレンズなど、
商品のクオリティも間違いありません!


今期冬山に持っていくアイテムが決まっていない人は、
是非ご検討お願いしますヾ(▽⌒*)



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今季のレースシーンが終了しました [スキー]

先週の奥只見を最後に、今季のアルペンスキーレース(国内)が終了しました。
サポート選手の4人は世界選手権、FECをはじめとした国内外のレースで頑張ってくれました。
清澤のFECタイトルをはじめとして、長谷川、河野、須貝の各選手たちも、
なんとか来年のオリンピック選考における、最低限のポイントは確保できました。


それとは別に、個人的に嬉しかったこと…
それは、僕自身がACL再建をした選手たちがFISレースで活躍してくれたことです。
3名が、のべ5勝を挙げてくれました( ̄ー ̄)/C□
しかも、そのうち2勝がヨーロッパとアメリカのレース。


ACL再建で術後の臨床成績はもちろん突き詰めるべきものですが、
それ以上に求めなければいけないのは、スポーツパフォーマンス。
(まぁ、この2つはほぼほぼ相関する印象ですけど笑)
そこの成績がしっかり出ているというのは、スポーツ整形外科医としては最高の喜びですね。


とはいえ、こういった部分はあくまでご褒美的な要素でしかありません。
医者としてInputした知識や技術を、病院やフィールドでOutputしていくことで、
ケガの予防はもちろん、治療を通した競技復帰および、競技成績の向上を目指すというのが、
スポーツドクターの基本かつ、一番大切な業務です。


地道ではありますが、こういった仕事を繰り返し、繰り返し、続けていきたいと思います。


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アルペンスキーに関わる皆さんへの提言(清澤より) [スキー]

今日は、なんだかものものしい表題なんですが…
先日、清澤恵美子がブログで素晴らしい提言を投げかけていたので、
紹介の記事とさせて頂きます。


記事はこちらから
http://ameblo.jp/emikiyo/entry-12258963075.html


アルペンスキーにおけるインスペクション(コースの下見)における問題点とその改善策なのですが、
その話は技術的な問題やポイントを取るために必要な戦略、怪我の予防に至るまで、
結構広い範囲に展開していくような、大切な話だと思います。
日本のアルペンスキー関係者を見ていると、皆さん創意工夫をこらした選手強化をされてますが、
こういった小さな部分だけでも、いわゆるアルペンスキーが文化として根付いている国とは、
まだまだ大きな差があるんだということを思い知らされますね。


メディカルの分野でも、選手がレース会場からヘリコプターで直接医療機関に搬送され、
迅速な検査〜処置が粛々と行われる、という欧米の現場環境から比べると、
日本はまだまだ遅れを取っていますし、サポート体制もまだまだ未熟です。
この提言は選手、指導者に向けられたものではありますが、僕自身にも刺激となりました。
最近は現状と実績にあぐらをかいていた部分も少なからずありましたので…
もう一度モチベーションを作り直す、良いきっかけを頂けたと思いますヾ(__。)



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クラニスカ・ゴラ探訪 [スキー]

パラアルペン世界選手権はDH、SG、スーパーコンビが終了…
日本チームは銀メダル×1、銅メダル×4と計5個のメダルを獲得しています(^^)/
競技についてはまたのちほど別記事で紹介するとして…
予備日がオフとなったために、スロベニアのクラニスカ・ゴラに行った話を書かせてもらいます。


日本チームの宿から5分ほどで、スロベニア国境に着いてしまいます。
国境はゲートがあるものの、特に警官や兵士が立っているわけではなく、ほぼフリーパスで通過。



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スロベニアは別名、「愛のある国」と呼ばれております。
なんてったって、国名に「LOVE」が入っているのはここだけだとか…
っていう話を、アラフォー男性4人で話して盛り上がっていました(笑)


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ここは、プラニッツァのジャンプ台。
世界で5つしか無いフライングヒルのジャンプ台がある所です。
いわゆるK点はなんと、220m!
フライングヒルは一番左側で、通常のラージヒルが右側に写っていますが、違いがわかるでしょうか?



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ここは、アルペンW杯が何度も開催された事がある、クラニスカ・ゴラのレースバーン。
高速リフト1本で、上まで行ってしまいます。。。
昔は、本当に小さいリフトがかかっていただけだったという話も聞きますが。


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レースバーンはうねりのある、北向きの急斜面。
EUに来て、色々なレースバーンを見る機会がありましたが、北向きの斜面は多いですね。
安定したバーンを作るという意味でも、北向きというのは何かと有利なのでしょう。


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スキー場を降りると、ゲレンデ下部がそのまま町の中心街になります。
ホテルやスーパー、土産物屋などがたくさんありました。
ジャパンナショナルチーム御用達?のピザ屋さんで昼食を頂いたのですが、非常に美味かったです。
イタリアのピザより美味しかったかもしれません!



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「スロベニアワインはなかなか国外に出ないんだよ」
という話を聞いて、スーパーで赤ワインを3本ほど購入しました。
スロベニア自体も国内消費量は世界第7位と、まさに小さなワイン王国だそうですよ!
あと、蜂蜜が名産品らしく、ハニーブランデーというアイスワインのような飲み口のブランデーを、
やはりお土産用として買って帰りました。
いずれも、非常に安かったです( ̄ー ̄)/C□



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イタリアに着きました [スキー]

チューリッヒに降り立って、チームのストレージにある機材をピックアップしから、
イタリアまでは陸路移動となりました。
…って、言葉で言うと簡単ですが、実際にはこんな感じ。


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アウトバーンを使って650kmにもおよぶ、大移動。
インスブルッグ経由のほうが距離は短いのですが…
高速が山の中を走り、速度を出せないという判断でドイツ回りで入りました。



翌日からは早速ダウンヒルのトレーニングランが始まります。
医者の仕事としては、ドクターミーティングに出席することと、会場内の医療関係動線の確認、
救急搬送体制の確認などでしょうか。
アルペンスキーの場合には会場がたいてい山間部なので、救急車+ドクターヘリが完備されてます。



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コース自体はそれほど長さはないものの、国内ではなかなかお目にかかれないしっかりとしたコース。
僕もインスペクションに入りましたが、自分で滑るのはちょっとしんどいなぁ、って感じ(笑)
今回は、FIS TDでもある白馬の中村実彦さんと一緒にコースに入らせてもらったので、
TD目線での基本的なチェック事項なども、よくよく教えて頂きました!φ(-_-)



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2日間のTRを終えて、今日からは競技開始となります。
スキー場の頂上には、気高い雰囲気の修道院などがあり、見学にも行ってみたいのですが…
ひとまず高速系が終わるまでは、緊張を緩めることができません!
頑張ってきます。



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群馬発スイス経由イタリア行 [スキー]

昨日から2週間の旅程で、パラアルペン世界選手権のサポートに来ています。
2年前にあったデフリンピック以来の海外遠征帯同…
相変わらず、スキー関係の遠征だと荷物は多くなってしまいますね。


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スイスエアーがチームを応援してくれているということもあり、
今回は成田⇔チューリヒ間のフライト+陸路移動で動いています。
本隊はスロベニアでのW杯を戦い、イタリアのタルヴィジオに。
合流組はチューリヒでレンタカーをピックアップして、一泊後の移動という形になります。
左ハンドルMT車による、ミュンヘン経由、700km弱の旅!
さすがヨーロッパという感じですね。


しかし、スイスは物価が高い…(^_^;)
早くイタリアに行きたい所です(笑)


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マティアス・マイヤーの胸椎骨折とバックプロテクター [スキー]

先日行われたヴァル・ガルディナでのDHレースで、アクシデントが起きました。
ソチオリンピックのDHでも勝った、オーストリアのマイヤー選手がクラッシュし、
胸椎の骨折(Th7の圧迫骨折+3椎体の損傷?)にて手術を受け、今季の競技継続は難しいとのこと。

その映像がこちら。



今回、この受傷に関してバックプロテクターの功罪が論議されています。
通常、バックプロテクターはこの種の外傷に効果を発揮するというのは論を俟たない所ですが、
マイヤーが装着していたのはプロトタイプのもの、すなわち、
現在FISが試験を行っているエアバッグ入りのプロテクターとのことで、
このプロテクターに否定的なリゲティーが、Facebook上で発言をしたこともあり、
いろいろな憶測を呼んでいるようです。

⇒ http://www.alpineracenet.com/materials/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3-%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%A8%E5%A5%91%E7%B4%84%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%BC/

個人的にクラッシュの映像を見る限り、結構強い外力がかかっているので・・・
テスト中の新型プロテクターのマイナス面はないんじゃないかな?
と、思うのですが、実際のところはどうなんでしょうか??
続報や検証を待ちたいところですね。

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DHレース [スキー]

さて、3月24日に日本を発ってから本隊と一緒に動いていたのですが、
29日に本隊と別れ、アルペンスキー会場のマグニトゴルスクに移動してきました。


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そして、この移動では専用のチャーター便が用意されました。
降機時も滑走路から直接バスへと移動!
歓迎も手厚いものがあり、非常に盛り上がっている印象を受けました。


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ただ、オチとしてはこの飛行機に荷物が載り切らず、選手たちのスキーが陸送になったのですが、
その陸送のトラックが壊れ、スキーの到着が一日遅れるというハプニングが(∇°;;;;)!!!
(その分、スケジュールがタイトになりました)
そしてこの2日間は日本ではなかなかない、DHレースという事でこちらもちょっと緊張。
コースからの眺めは、素晴らしかったですよ。
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長さ的には1分20秒弱と、そこまで長いものではなかったのですが、
かなりのスピードが出る上に、硬く凍ったコースでの戦いということで、
難しいレースとなりました。


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僕も、第2ジャンプで他国のコーチに混じってお仕事?を。
AUT、SUI、ITA、GER、FRA、RUS、SLO...
アルペンスキーの強国に混じってコーチングボックスにいるのは、何か気恥ずかしい気持ちも。
何しろコッチは、Medical Doctorですからね(笑)

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レースは中村選手が16位に入りました。
経験が少ない高速系でこれだけ戦えたのは十分であるという反面、
他国デフチームの強化は着々と進んでいるようです。
健常者のナショナルチームですらなかなか高速系のトレーニングは出来ないのですから、
色んな意味で、体制づくりを考えていかなくてはいけませんね。

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