サッカーチームにおける医者の存在価値

今日も、朝病院に顔を出した後にザスパ草津のトレーニングに行ってきました。
練習に行き始めてから1ヶ月が経ちますが､必ず練習前に監督に言われる一言があります。
それは・・・
「あいかわらず白いね。」
と､言う事です｡

そりゃあ､週に半日しか日光の下にいないんだから、しょうがないじゃないですか。
しかも､僕自身の肌が、もともとメッチャ白いもので・・・
それでも最近、病院の中では違和感が出るくらいの黒さにはなってきました｡
しかし、サッカー社会ではまだまだプライマリークラスの白さですね｡
8月くらいまでにはなんとか仕上げようと思います(￣ー￣)ゞ　フフ


さて、今日は練習に行って、僕自身がどんな事をしているかというお話｡
実は､基本的には積極的な事というのは何もしていないのです｡
気になるところがあるような選手については、選手自身やチーフトレーナーの香城さんから声をかけられるので、
それに対して簡単なチェックをするだけですね｡
最近は誰がどういう状態かが分かるようになってきたので、気になる選手にはコチラから声をかける事も
できるようにはなってきましたけども・・・

最初のうちは何をしたら良いかもまったく分からず、
「何かをしなくてはいけないのでは！」
と、思って右往左往しているだけでしたが、ようやく自分の立ち位置が分かってきました。
まぁ、医者は医者らしく､自分のできる（するべき）範囲の事だけをやってればいいんだな、と。

普段病院にいると、医者と言うのはある程度違った職種（ナース､検査技師､薬剤師・・・）の
知識や労力を求められるケースが多いので､何でも分かっていなければいけないんじゃないかと、
気負っていた部分が大きかったのです･･･
練習の手伝いなんかも、どうしても人が足りないような時にはもちろんやるのでしょうが、
そういう仕事は、基本的にはチームスタッフやコーチがやる事ですからね｡
僕がやるよりは、サッカーに携わっている方々がやるほうが効率がいいし､安全に決まっています｡
素人丸出しでイイや､と思ったら､非常に気楽になりました｡

ただ、最低限の気遣いや、安全に関わるような事は、メチャメチャ気にしてますし、
分からない事や、判断に迷うような時には必ず周囲の方々に質問してから何かをするようにはしています。

まぁ、ここまで読んでくれた方の率直な意見としては
「じゃあ、ケガとかがなければ、あなた（Dr.）の存在価値はあるのですか!?」
ということになっちゃうと思います｡

うん。
まぁ、トラブルが起きた時以外には、ほとんどないです。
今まで医者がトレーニングにいずともチームは回っていたし､今ですら火曜半日しか行けないしね"(ノ_・、)"
正直なところ、選手をはじめ､スタッフの皆さんには迷惑をかけている部分のほうが大きいんじゃないかと。

じゃぁ、何で僕は練習に行くようにしたのか？
もちろん、いないよりいた方がいいというのが大前提なのですが、それ以外の部分があります。

去年までは年に数回試合の日に帯同して、その場限りでのコミュニケーションになってしまっていたので、
もともとの既往や選手の状態などが全く分からない状態で対応していたと言うのが実際でした｡
これでは､選手やスタッフの信頼が得られるわけがない。
自分の力も発揮する事はできないし、何より仕事として張り合いが持てない｡

どうせやるんだったら、自分のベストを尽くしたいと言うのが一番大きな部分ですね。
それは、チームのためにというのが一番だし､逆に医者としてのプライドがそうさせる部分でもあります。
練習に週一だけでも出るようにしたことで、選手のケガだけでなく、
筋肉の違和感などのちょっとした部分まで、全てとは言えませんが、情報を得る事ができます｡
これは、非常に大きいですねぇ｡

もう一つは、やはり現場でなくては得られない知識があると言う事｡
通常のトレーニングについてももちろんですが、故障から現場復帰までのプロセスや練習内容を知る事が､
本当に言葉では言い表せないような、貴重な財産になっています｡
そしてその財産は、自分の患者さんたちに必ずフィードバックする事ができます。

まぁ、さんざん偉そうな事を書いてるけど、実は日光の下で健康的に過ごしたいだけだったりして！？！？

その真相は・・・秘密です(＾▽＾笑)

なんつて。
こういう貴重な経験が出来ていることに感謝して､毎週火曜日は集中して、漲って過ごしていますよ！


さぁ、明日は19:30からｖｓ栃木＠敷島です！
ちょうど､僕も帯同Dr.の試合となります｡
ホームで勝って、スタンドからの草津節を聞きたいですね。