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チームドクターに求められる物 [サッカー]

週末は、Jリーグチームドクター会の懇親会&研修会がありました。
ドクターになってからなかなか出席する機会が無く、去年も研修会だけの参加だったのですが、
ようやく今年は懇親会からのフル出席をする事ができました。


いろんなチームのドクターと話をしたのですが、意外と若い人が多いですね!
自分と同年代でチーフを務める先生もいっぱいいました。
公式の懇親会の後に開かれた『夜のドクター会議』でも、たくさんの情報を頂きまして。。。
皆様、本当にありがとうございましたヾ(_ _。)


いろんなチームのドクターを見ると、やはり学生時代にサッカーをやっていた先生方が多かったですね。
まぁ、当然っちゃ当然なんですけど。
僕自身は体育やクラスマッチ以外でサッカーを経験した事が無いので、
そういう先生方を見ていると羨ましくなります。


僕の実体験から推測すると、チームドクターとして求められる大切な資質というのは3つあります。

① その競技に対する深い知識があり、アスリートの一般的な心理が理解できる事
② 診断・治療における高い経験値、または、豊富な学術的知識を持っている事
③ 選手の治療を完結できる事(≒診断から手術まで高いレベルを維持)、代替できる先生へのルートを持つ事

この3つですね。
この3項目の優劣としては、数字が少ないほど優先順位が上であると考えて下さい。


①は、オシムさんが良く言っていた事。
また、スキー競技においては自分がアドバンテージとして一番よく感じる事です。
サッカーにおいて、競技経験のない僕が確実に劣っている点だと思います。
まぁ、なくてもそれを埋める努力をすることで、どうにでもなりますが。

②については、臨床において長い経験があればあるほど良いし、僕のようにそこそこの経験しかない人は、
経験値の差を論文や教科書、学会参加から得る、地道な活動で補いましょう、と言う事。
選手(患者)の為にも、勉強はしましょうよ。。。って事と同じなのかな?(笑)

③については、相反する事項が同居するようにも思えるのですが、ゴールは同じ。
基本的には自分の守備範囲であれば、極端な話患者さんがVIPや皇族の方であっても、
自信を持って自分で最初から最後までやりきる事ができないと、アスリートの信頼は得られません。
また、スポーツのケガは一カ所の関節に限定してはくれませんので、守備範囲を広げる努力も必要。
そして、自分の守備範囲外の分野だった場合には、自分の家族でも安心して紹介できる、
優秀な先生や施設とのネットワークを持っていなくてはいけないんじゃないのかな、と。


僕の場合は、整形外科医になってまずスキー(膝)⇒サッカー(足)⇒ソフトボール(肩・肘)と、
その競技を担当するごとに少しずつ守備範囲を広げてきている状態です。
ってか、それを逆算して医局を辞め、今の勤務先を選んだというのが正直なところ。


そういう意味では、スポーツに翻弄されている人生と言えるのではないでしょうか(^-^;)
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