お気に入りのプレート(Acu-Loc 2) [整形外科&スポーツ医科学]
今日は、整形外科医が読むと、ちょっと興味をくすぐられるであろう内容を…
最近、撓骨遠位端骨折の奥深さに結構ハマっていまして、色々と勉強をしています。
自分は基本的に保存療法よりもまずは観血的手術を検討する派。
掌側のプレートの成績に満足しており、プレート固定が術式の第一選択になるのですが、
最近、すごく気に入っているプレートがあります。
⇒ Acu-Loc2 Distal Radius Plate System
ACUMED社の製品なのですが、日本では日本メディカルネクストが販売しています。
詳しくは製品ページを見てもらうとしても、それに加えて自分が気に入っているポイントを幾つか。
・とにかく、ロープロファイル
⇒遠位設置用のプレートの、特に遠位端の削り出しが素晴らしく薄い。
そして。。。削り出し表面の感じがめっちゃカッコいい。入れてしまえば見えないけど(笑)
・遠位中央がウィンドウ化されていて、関節面やDie punch骨片の整復に有用
⇒打ち上げをするのが楽。整復にも使える。
・Frag-Locシステム(背側骨片を傘状のスクリューで背側から圧迫できる)がある
⇒普通に遠位を下支えしたスクリューを介して、背側より骨片を引きつけられる
・近位のスクリューホールの挿入方向にオフセットがついていて、強度的にも手技的にも安心感あり
⇒引きぬき強度もさることながら、オフセットがあると縦割れの心配も少ないですよね。
・ターゲティングガイド内にラジオルーセントポストが埋め込まれている
⇒プレートをギリギリ遠位まで攻め込んだ位置に設置する時のLat. Viewでの確認や、
Die punchなど、遊離している骨片をスクリューで確実に捉えたい時のAP viewでの確認にありがたい。
・近位側のプレートを支えるために「滑り台」状の形状をしたデバイスがある
⇒Condylar stabilizing法において遠位骨片を先に固定し、その後プレートをShaftに合わせる手技
(Epiphyseal fixation first, reduction second)がやりやすい
ほかにも、こんなお気に入りポイントがあります。
・ターゲティングガイドの持ち手が尺側側にあり、尺側組織のRetractも一緒にしてくれる
・エクステンションプレートがあり、前腕までの骨折にも対応できる
・尺側遠位にスーチャーホールがある
そんな訳で、最近はこのプレート一択です。
整形外科医としては同じ手術をするにしても、使いやすかったり面白いギミックが多いデバイスほど、
手術も楽だし、成績も上がるし、なにより、オペをしててストレスが少ないですからねヾ(▽⌒*)
手技書&昔、自分の橈骨をちゃんとくっつけてくれたMIZUHOのプレート。
MIZUHOは1世代前なので、厚みもあるし、橈側に張り出すような懐かしい形です。
あ、
ちなみに、この記事においてACUMED社&日本メディカルネクスト社さんと当ブログの間に、
一切の利益相反がないことを宣言しておきます(´,_ゝ`)プッ
最近、撓骨遠位端骨折の奥深さに結構ハマっていまして、色々と勉強をしています。
自分は基本的に保存療法よりもまずは観血的手術を検討する派。
掌側のプレートの成績に満足しており、プレート固定が術式の第一選択になるのですが、
最近、すごく気に入っているプレートがあります。
⇒ Acu-Loc2 Distal Radius Plate System
ACUMED社の製品なのですが、日本では日本メディカルネクストが販売しています。
詳しくは製品ページを見てもらうとしても、それに加えて自分が気に入っているポイントを幾つか。
・とにかく、ロープロファイル
⇒遠位設置用のプレートの、特に遠位端の削り出しが素晴らしく薄い。
そして。。。削り出し表面の感じがめっちゃカッコいい。入れてしまえば見えないけど(笑)
・遠位中央がウィンドウ化されていて、関節面やDie punch骨片の整復に有用
⇒打ち上げをするのが楽。整復にも使える。
・Frag-Locシステム(背側骨片を傘状のスクリューで背側から圧迫できる)がある
⇒普通に遠位を下支えしたスクリューを介して、背側より骨片を引きつけられる
・近位のスクリューホールの挿入方向にオフセットがついていて、強度的にも手技的にも安心感あり
⇒引きぬき強度もさることながら、オフセットがあると縦割れの心配も少ないですよね。
・ターゲティングガイド内にラジオルーセントポストが埋め込まれている
⇒プレートをギリギリ遠位まで攻め込んだ位置に設置する時のLat. Viewでの確認や、
Die punchなど、遊離している骨片をスクリューで確実に捉えたい時のAP viewでの確認にありがたい。
・近位側のプレートを支えるために「滑り台」状の形状をしたデバイスがある
⇒Condylar stabilizing法において遠位骨片を先に固定し、その後プレートをShaftに合わせる手技
(Epiphyseal fixation first, reduction second)がやりやすい
ほかにも、こんなお気に入りポイントがあります。
・ターゲティングガイドの持ち手が尺側側にあり、尺側組織のRetractも一緒にしてくれる
・エクステンションプレートがあり、前腕までの骨折にも対応できる
・尺側遠位にスーチャーホールがある
そんな訳で、最近はこのプレート一択です。
整形外科医としては同じ手術をするにしても、使いやすかったり面白いギミックが多いデバイスほど、
手術も楽だし、成績も上がるし、なにより、オペをしててストレスが少ないですからねヾ(▽⌒*)
手技書&昔、自分の橈骨をちゃんとくっつけてくれたMIZUHOのプレート。
MIZUHOは1世代前なので、厚みもあるし、橈側に張り出すような懐かしい形です。
あ、
ちなみに、この記事においてACUMED社&日本メディカルネクスト社さんと当ブログの間に、
一切の利益相反がないことを宣言しておきます(´,_ゝ`)プッ
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