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消費税率と医療機関 [病院&医者の話]

来春から消費税率が5%から8%へ引き上げられます。
僕自身は経済系の、というか、病院経営的な話を避けて通ってきた人間ですので、
消費税率の引き上げと経営の関係について、正直な所あまり興味を持っていなかったのですが…
最近は立場的にもそのような話に疎いというわけには行きません(ノ_・、)


簡潔に書くと、
① 保険診療は非課税(患者さんから消費税を受け取ることはできない)
② 薬や手術器具、医療設備の購入やメンテナンスは消費税がかかる
③ 結果、病院の負担は大きくなる
ということです。


ただ、それをまるまる医療機関が負担するというのはさすがに経営が成り立たなくなりますから、
今回は保険診療報酬(検査や治療にかかる単価、初診料や再診料)において、
平均1.36%の上乗せを行った報酬改定をするという方針になったそうです。
ただ、消費税は3%上がりますから、上乗せ分が不足しているというのは間違いないでしょう。


そして、病院だけでなく、患者さんが負担する部分も大きくなります。
例えば薬価には税金は含まれていますし、診療報酬が上乗せされるということは。
患者さんが払う保険料や一時負担金なども増加することでしょう。


そんなわけで、医師会としても厚生省としてもその辺りの問題を色々と考えているようです。
保険診療に関わる税率の変更はもちろんのこと、
患者さんにも診療に対して消費税を負担して頂いてから、還付金で返す方法など、
色々なシステムが考えられています。
ただ、それらの実現には医療法や税制の改正など、色々と時間がかかるみたいですね。


今回の消費税増税分の診療報酬上乗せについても、
厚労省は改定にて医療費の総額をプラスに、財務省は総額をマイナスに持って行こうとしているなど、
関係各所同士の綱引きもあるみたいで…


結果はどうあれ、患者さんにも医療機関側にも、多大な負担がかからぬようにして欲しいと願います。
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