東日本大震災から5年

5年前の金曜日。
あの時は大学を辞める直前だったこともあり、Opeの入っていなかった午後でした。
当時サポートを始めたばかりの河野恭介のために、善衆会病院に依頼して緊急MRIを手配し、
結果を見ながら診察をするための移動中、マックで遅めの昼食を摂っていました。

⇒　http://corticalscrew.blog.so-net.ne.jp/2011-03-11

5年後の2016年3月11日も、あの時と同じ金曜の午後でしたね。
2時46分は手術をしているうちに過ぎてしまっていましたが、
あの時一緒に大学病院で働いていた後輩が、偶然にも手術の見学で助手に入ってくれていましたので、
あの当時の思い出話をしながら、その日予定されていた3件の手術を無事に終える事ができました。

震災後の日常生活〜医師業務の大混乱。
電子カルテを持ち、手術が多い基幹病院における、計画停電のつらさ。
原発事故に対する様々な情報錯綜と、それに対する不安感。
「ぽぽぽぽ〜ん」や「こだまでしょうか」の思い出…(^_^;)

あの時と今の自分を比べると、医者としては確実にスキルアップしていますし、
スポーツに関わる仕事をしたいという夢も、どんどん現実になりつつあります。
その一方、あの当時異様なまでに？日本中に蔓延していた、
国をあげて、皆で被災地のために自分のできることを頑張っていこう！
といった、震災に対して立ち向かおう、なにかやってやろう、という気持ちは、
徐々に薄れているというのは否定できませんね。
ザスパからもらった給料は全て被災地に寄付！というのも、2年で終わってしまったし(*--)(*__)


5年という時間を経て、震災を風化させていないか。
自分は今、自分のためだけに日々を過ごしてしまっていないか。
5年目の3.11を契機に、もう一度自分を省みてみたいと思います。