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Jリーガーのドーピング問題 [整形外科&スポーツ医科学]

先日、サンフレッチェ広島の選手が、メチルヘキサンアミンという興奮剤の検出を受け、
暫定競技資格停止処置を受けたというニュースがありました。
そして先日、その処分が解除されたという知らせが…
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/22/kiji/20161222s00002000262000c.html

一般的には、ドーピングという問題が非常に厳しく扱われるようになっており、
こういった違反だと、長期にわたる競技者資格停止処分が降されるというイメージがあると思います。
今回のニュースはそれに逆行しているイメージがありますが、どういった理由があるのでしょうか?


ひとまず、このニュースを読む時に理解しなくてはならないことが、
メチルヘキサンアミンは禁止薬物ではあるが、「特定物質」とされていること、です。
特定物質とは…
・医薬品として広く市販されているため不注意でドーピング規則違反を起こし易い薬物
・ドーピング物質としては比較的濫用されることの少ない薬物
と、世界ドーピング防止規程にて定義されており、特定物質を含むドーピング違反では、
「この種の特定物質の使用が競技力向上を目的としたものではないことを競技者が証明できる場合」
には、制裁処置が軽減されることがあります。


ニュースにもある通り(国内か海外かはわかりませんが)サプリメントによる摂取と思われます。
チームは製造元に確認をした上で内服をしていたようなので、
競技力向上を目的に隠れて使用していたようなケースではないと考えられます。
そういった事情が認められ、このような結果になったのではないでしょうか?
海外のメーカーはもとより、国内のメーカーでもこのあたりの管理が甘い事例は、たくさんあります。
そんなわけで、僕自身はアスリートからサプリメント服用の可否について意見を求められた場合、
国内製品ならJADAマーク、海外製品ならTSPやBSCGマークがついているもの以外は、
なかなかOKを出すことができません(^_^;)


まぁ、これらのマークを取るためのプロセスでかなりのお金や時間・手間がかかるので、
中小企業は色々と大変だったり、新規参入の障壁が高いという事情もあるらしく、
このシステムに関しては思うところもあるのですが…
色々なトラブルを避けるためには、これらのマークを判断基準とするしかない!
というのが現状ですね。



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