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群馬県防災ヘリ墜落事故に思うこと [病院&医者の話]

個人情報、特にプライベートなことをブログで書くことは、
極力控えているのですが…今日は特別に。


先日群馬で起きた防災ヘリ墜落事故。
そのヘリに古くからの友人が搭乗しておりました。
医療の現場だけでなく、スキーの現場でも、
共に通ずる目標を持って、互いに励まし合っていた男です。
貴重な命がこのような形で失われてた事が、残念でなりません。


⇒ https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180812-00000067-asahi-soci


最初の出会いは、群馬県西部地区にある小さな赤十字病院でした。
彼は新人救急隊員、僕は若手の医師という立ち位置。
彼はあっという間に、救命救急士、レスキュー、県防災ヘリ担当と、
どんどんステップアップしていきました。


また、スキーで国体県代表に関わるようになってからは、
代表選手である彼を、僕はチームドクターとしてサポートしていました。
スタートエリアで、Warm-upの相手をしたこともあったっけ。
スキーのジュニア指導にもその繋がりは広がっていき、
外傷発生時に連携をとったり、障害予防の取り組みをしたりと、
お互いに刺激を与えられる関係でした。


5月に、
"腰痛がひどいんで、何とかしてくれ〜”
というメールが来たので診察を組み、MRIを撮像した所、
それなりの腰椎椎間板ヘルニアがあったので、
「一番の治療は休むことだから、休職診断書を書こうか?」
と、冗談半分で声をかけたら、
「俺が医者の言う事を聞かない、って良く知ってるでしょ?」
と、笑いながら話したのが、最後の会話になってしまいました。


その人間性から、周囲にいる皆から愛されていた男。
そんな素晴らしい男が不幸な事故に遭ってしまったというのが、
とにかく悔しく、本当に悲しいとしか表現できません。
通夜や告別式には出られませんが…
近く時間を作って、彼に会いに行きたいものです。


あと、繰り返す防災ヘリの事件を見て、
ドクターヘリというのも危険を伴う仕事だな、と感じました。
(運行状況が異なるので、危険度は低いかもしれませんが…)
華やかな仕事である一方、そのリスクを改めて感じさせられますね。



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