ブラック病院!?

最近、厚生労働省が病院の勤務実態の調査を進めているようですね。
「違法な」長時間労働があるかどうかを調べ、書類送検前に「公表」するのだとか。
その条件として主に挙げられていたのは…

①複数の都道府県に事業場を有し、資本金5000万円超、かつ常時雇用人数が101人以上である
②労働時間(労働基準法32条)、休日(同35条)、割増賃金(同37条)に係る労働基準法違反が認められる
③1カ月当たりの時間外・休日労働時間が100時間を超えている

の３つでした。
以前も書いたかもしれませんが、ほぼ100％の医者が当直の翌日も通常勤務を行ってますし、
週の労働時間も一般の病院勤務医であれば、32＆35条で言うところの基準はオーバーするってことで、
まぁ、日本全国ほとんどの病院は、ブラック認定になるでしょう…(・ω・;)

医者の立場からすると、働く環境を守って頂けるのは有り難いことですが、
救急や時間外診療については、システムの崩壊が起きてしまう可能性が高いです。
法令の順守を求められるようであれば、通常の診療にすら支障をきたす気がします。

医療職というのは社会通念上、ある程度の過重労働は必要不可欠ですし、
特に医者は、一般の職種と同列に論じるような職種ではないと思っています。
報酬もそれなりに得ておりますし…(＾-＾；)
少なくとも僕個人は、今のところ医療に対するモチベーションと体力がまだ残っているので、
現状に対する不満というのはありませんね。
ただ、コメディカルに関してはいろいろな面で医者ほど優遇されているわけではないので、
この辺りのルールをしっかり守って働いてもらえるよう、厚労省は気を配って頂きたい所です。


この件に関してはBLOGOSで紹介がありましたので、気になる方はどうぞ。
⇒　http://blogos.com/article/113824/