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女子マラソン五輪選考にみる問題点 [スポーツ一般]

先日の大阪国際女子マラソン。
福士加代子選手が2時間22分17秒という、なかなかの好記録で優勝しました。
トラックや駅伝ではかなりの実績を持つものの、マラソンでは失敗を繰り返していた福士選手。
今回はペースメーカーが、5kmを16分40秒というかなりのハイペースで引っ張ったにも関わらず、
後半もしっかり走りきって優勝しました。

このペースには他のナショナルチームの選手や、世界選手権代表の重友選手も全くついていけず…
おそらく、名古屋がかなりコンディションに恵まれても、ここまでのレースを出来る選手は、
なかなかいないのではないか(まぁ、五輪はほぼ決まり)というレース内容でした。


しかし、「内定」の言葉が陸連からなかったことに腹を立てた福士陣営から、こんな発言が。
【福士、3.13名古屋参戦へ】

また、それに対するいろんな視点からのご意見も。
【理解に苦しむ福士加代子の名古屋参戦 ゴールは五輪?メダル?】
【福士の無謀行動 “悪しき前例”が遠因…もっと優勝者評価を】


そして、日本陸連の五輪女子マラソン代表の選考基準はコチラ。
⇒ 【陸連 女子マラソン代表選考基準】


まぁ、これらを見ると福士陣営の内定を出せという主張には、無理がありますよね。
そして、この問題を複雑にしているポイントは、
① 選考レースが代表枠より多い
② 選考レースの優勝よりも、設定タイムの突破が重要視されている
③ 「総合的に勘案」という、謎の言葉
あたりでしょうか。


②については、スピード化に対応するという点では、悪いことではありません。
また、世界選手権で1名を内定させたことに関しては、個人的にはあまり納得していませんが、
夏のレースという気象条件を考慮したといえば、まぁ筋が通らない話ではありません。
結局、①&③に加えて、陸連と各所属企業チームの人間関係やなんだかんだで、
皆が納得出来ない選考を過去に繰り返してきた日本陸連の不透明さとそれに対する不信感が、
今回のような問題の原因ではないかと思います。


本当に五輪で勝ちに行こうとするなら、本番5〜6ヶ月前に一発の選考レースで代表を決めるというのが、
大会までの持って行き方や、選手・コーチの心情を考えても、最良の形だと思っております。


<追記>
こんな記事が、Numberに載っていました…
⇒ http://number.bunshun.jp/articles/-/825076
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