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勤務医のブラック度が薄い理由? [病院&医者の話]

最近、電通のアレで1ヶ月80〜100時間を超える時間外労働が問題になりましたが、
勤務医の労働環境はそれに近いような物がある気がします。
一般的な就業時間を9時18時の週5日と考えると…

【研修医時代】
・朝7〜8時に出勤、勉強会や患者さんの回診をしてから通常業務
・昼休憩というのは、ほとんど存在しない
・外来はともかく、当然17時に手術や病棟業務が終わることはまずない
・受け持ち患者さんの仕事や雑務の後、病院を出るのは平均で20〜21時
・それにプラスして、土日も2〜3時間程度は病棟に顔を出す
・月2〜3回の当直(代休なし)

平日:4〜5時間/日の時間外労働×5日×4週=88時間
休日:2〜3時間/週の時間外労働×4週=10時間
⇒98時間/月+当直

【最近】
・出勤時間は同様か、もうちょっと早め。時間の使い方は一緒だが、自分の勉強時間が増える。
・外来日は1時間の休憩を取れるが、Ope日は取れず
・病院を出るのは平均19〜20時
・水曜と日曜が休み、土曜は半日なので、土曜15時以降の週末は基本的にオフ
・当直は平日に月1〜2回程度(代休なし)

平日:3〜4時間/日×4日×4週=56時間
土曜日:2〜3時間/日×4週=10時間
⇒66時間/月+当直

って訳で、まぁまぁの残業時間となります。
でも、医者でいうとその残業時間って、自分の価値を高めるための時間でもあるんですよね。
患者さんを診ることによる経験や、手術だったり、学会発表&論文の準備だったり…
そういった背景が、残業に対する抵抗感が少ないことにつながっているのかな?と。


通常の業種よりも職場(院内)でしかできないことが多いので、病院にいる時間が長い、
というのも、医者の特徴としてあるのかもしれません。
そして、医師にしかできない仕事が故に残業せざるを得ないということや、
患者さんに対するサービス業であるため、感情的にもそれを受け入れられる立場ですから、
若い頃は特に残業は苦になりませんでしたし、今もこの程度であれば全然気になりません。
(それに対する金銭的なフォローがあるということが大前提ですが)


とはいえ、ある程度の経験を経て、医者としての価値の高まりがプラトーに達したり、
年令を重ねるにつれ、体力的に問題が出てくるようであれば、
労働環境を変えるということも選択肢として入ってくるのでしょう。
ブラック?な環境に身をおくことのメリットとデメリットの損得勘定の結果により、
身の振り方も変わってくると思うんですよね。


(個人的には)もう環境を変えるべき時期なのかな?と、感じています(^-^;)
今の実績と診療&手術技能、症例数があれば、普通の病院なら全国どこでも拾ってもらえるのかな〜、
ってくらいのラインまでは来ている気がしますので。


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ゆるい整形

先生はまだ若いでしょう。俺は病棟でもダルくなってきました。
by ゆるい整形 (2016-10-27 10:43) 

simimasa

いやいや、最近リビドーが薄まっているような気がして…ちょっと危機感感じてます。

by simimasa (2016-11-01 07:45) 

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