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カヌーのドーピング事件に思うこと [整形外科&スポーツ医科学]

カヌー競技の選手(選手A)が、他の選手のドリンクにステロイドを混入させ、
ライバル選手(選手B)をドーピング違反に陥れるという事件がありました。
結局、選手Aが自責の念により自ら訴え出たことから事件は急速な展開を見せ、
違反に問われた選手Bは、資格停止処分を解除され、なんとか収束したというのが結末です。


さて、ここで気になった点があります。
1つは、混入させられたB選手側の危機管理に対する責任に対する処分。
昨年9月の事件ですので、約4ヶ月の出場停止というダメージを受けました。
2つ目は、混入したA選手側の処分。
8年間の出場停止処分(40歳まで)という処分というのは、
事実上選手生命は終わりという形の重い処分になります。


性善説に基づき、混入させられた側を守ろうとすれば、
この処分は妥当なものかもしれませんが…
これがもし仮に、競技連盟が組織的にB選手を強化しようとして、
A選手に薬物混入を命じていたとすると、どうでしょうか?
前述の処分は必ずしも適切?というか、心情的に理解できるものではなくなります。


ドーピング違反を再発させないようにする、という観点からは、
今回の処分が適切だったのかは(個人的には)なんとも言えないですね。
ただ、この事件が契機となって経口摂取物に対する競技者自身の注意意識が高まることや、
競技会におけるドリンクの管理などの環境整備がなされていくことを期待します。


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