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日常業務から礼節を尽くす [病院&医者の話]

自分自身が医療現場で日々仕事を進めていくにあたり、
ここ3年くらい持ち続けている(なかなか達成しきれていない?)目標があります。
それは表題のとおり、日常業務の会話において、
「礼を尽くし、謝意をきちんと伝える」
のを徹底する、ということ。


外科医であれば、例えば手術前後には手術室のナースや麻酔科医に、
「お願いします」「ありがとうございました」
という言葉は、ほぼ100%の人間が口に出していることだと思うのですが…

・採血オーダーを出し、その結果を看護師さんから報告してもらった
・レントゲン技師さんが入院患者さんのレントゲン写真を撮像してくれた
・外来で患者さんの膝に注射する薬剤を看護師さんに準備してもらった
・署名/作成が必要な患者さんの各種書類を事務さんが医局や外来ブースに届けてくれた

などなど、日々当たり前にやっている病棟や外来の業務は、
かなりの部分を周りにお膳立てしてもらった上で、
医師は最終確認や追加指示を出すだけで物事が進んでいるにもかかわらず、
『また仕事が増えた…』
というネガティブな気持ちや、毎日繰り返されていることであるが故に、
仕事を依頼するときや、仕事が完了した時に、
「お願いします」「ありがとうございました」
という基本の一言が、欠落していることが多いですね。


それに気づいて以降、しばらく周囲の医師たちを観察していると、
そういった振る舞いができている人の方が少ないことが分かりました。
自分もほぼ同時期にスポーツの仕事で色々な方と触れ合う機会が増えたり、
ビジネスの世界で多職種の方々と絡む機会が増えた際にも、
社会的常識だけでなく、基本的なコミュニケーションを改めなければな、
と、思わされることが多々ありました。


以来、普段のバカ話は楽しく、フランクにする一方で、
仕事面に関しては礼節を尽くした一言の御礼を、
というON/OFFの切り替えを心がけているのですが、
なかなか100%の達成率とは行かず、反省するということの繰り返しです。
若いドクターでも、病院の中では地位が高く、代えの効かない
「医師」
という職種として、周囲から持ち上げられて過ごしている人が大半と思います。
自分もその事実に気づいたのは10年目を過ぎてのことでしたし、
その感覚のまま40代を迎えて病院から外の世界に出ると、
ただただ自分が損をするだけです。


そうならないためにも…
まずは日々の業務における何気ない会話からだけでも良いので、
相手に対する感謝の気持ちを伝えることから始めてみては如何でしょうか。

コメディカルや事務さんからの評価も上がり、
公私共々、色々と動きやすくなると思いますよ( ̄ー ̄)



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