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Far East Cupジャパンシリーズ [スキー]

アルペンスキーのアジアチャンピオンを決定する、Far East Cup。
中国、韓国を転戦して来たこのシリーズも、3月は日本ラウンドです。
今年は数年ぶりに白馬でのレースが復活し、野沢、志賀高原と合わせて、
計6レースが日本で開催されました。


週末に志賀高原でレースが開催されたので現地を訪問。
しかしなんと、サッカーJ2の開幕日とバッティング…
そんなわけで、ウェアの下にはザスパクサツのスタッフウェアを着込んで、
心のなかではサッカーにも思いを馳せつつ、レースが行われるジャイアントに向かいました。


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SAJ、ザスパ、どちらのエンブレムも愛してますので(*´∀`*)


レースの方は、オーストリア、チェコ、スロベニア、フィンランド、ロシアなどから、
W杯ポイント獲得経験のある選手〜若手の、そこそこレベルの高い選手が集まっていました。
日本人と同じFISポイントを持つ選手でも、明らかに滑りのqualityは高く、
アジアで行われるFISポイントの価値というものを、改めて考えさせられました。


SLの種目別総合争いは男子が河野恭介、女子が蓮見小奈津がトップ。
それぞれS-podアスリートサポートがイエロービブ、という状況で残り3戦という状況です。
コースは気温の上昇により柔らかくなってしまった上に、ガスが出るという厳しいコンディション。
選手たちの対応力やスキー操作技術の幅が求められるレースとなりましたが、
男子はDIGRUBER選手(AUT)、SKUBE選手(SLO)の安定感と柔らかい雪面タッチは抜群でした。
ちょっと日本人選手との差が見えてしまったレースでしたね。


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女子は長谷川選手とSOPPELA選手(FIN)が抜けた存在。
この2人に迫れる選手は、残念ながらいませんでした。
女子もまた、JAPANナショナルチームが今抱えている問題が露わとなったようなレースでした。


恭介、小奈津はともに苦しい展開ながら、なんとか粘ってポイントを重ねてくれました。
恭介は一戦目のDFがかなり痛かったのですが、なんとかイエロービブを死守!
この後のサハリンシリーズは種目別優勝、そしてW杯の出場権利をかけた戦いとなります。
応援よろしくおねがいします。
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国体終了 [スキー]

最近、スキーの記事しか書いていない気がしますが…国体が無事に終わりました。
地元の国体ということで、選手たちの緊張は半端無かったと思います。
プレッシャーに打ち勝って結果を残した選手、思うようなパフォーマンスが出しきれなかった選手、
まさに悲喜こもごもの3日間でした。


僕自身は、例年通り群馬県のスタート係として選手をサポートしておりました。
目の前で患者さんが入賞するのが見られなかったのは残念でしたが、
患者さん達がしっかりと滑りきってくれたことは本当に嬉しく、仕事へのモチベーションとなりました。
今回は群馬だけでなく埼玉、新潟、長野と他都道府県チームの患者さんも沢山来てくれて、
「simimasa先生の地元国体だから!?」
と、国体をひとつの目標にしてくれていたことも嬉しかったです。


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今回のコースは長く、体力的な負担もそれなりに大きかったようです。
直前に降った雪と、会期中の気温上昇で、2日目以降はかなり荒れたバーンとなってしまいました。
3日目には、2月にして硫安投入という状況…

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これは、初日の中間地点から上部を望む風景。
ここから下の斜面で攻め切れた選手は、タイムを稼げたらしいです。
中間タイムが計測されていたので、観客にとっても盛り上がるレースだったようですね。


最終日の競技終了後には、Bネットの撤収作業をお手伝いしました。
地元ということで多くの友人や国体に出られなかった患者さんが役員として入っておりましたが、
それだけに役員の方々がどれだけ大変な思いをしながら作業をしているかがよくわかりました。
各地の大会に行くたびに役員の方々の大変さは肌で感じてはいたのですが、
今回は特にそのご苦労を実感させられた大会でした。
心より感謝申し上げます。


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そして、片品生まれ、片品育ち、片品在住という「ド地元の選手」が大活躍してくれたことが、
この大会に華を添えてくれましたね。
旗手の千裕が優勝、選手宣誓の凛が7位入賞、このレースで引退の一平が4位入賞と
3人共まさに大車輪の活躍でした


色々と大変なことはありましたが、ホントに良い大会だったなー。

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国体開幕 [スキー]

今週末は国体…
第70回である今年は、群馬県の尾瀬岩鞍で行われます。
僕にとっては、「地元国体」です。
実は、1月に行われた予選にもエントリーしていたのですが、仕事の都合で出られずでした(T∩T)


参加賞には(意外にも)群馬名産であるハラダのラスクに加え、ぐんまちゃんのピンバッジ。
そして、スタッフウェアにもこんなシールが!

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…徹底的とも言える、ぐんまちゃん推しですね。
ちなみに、「ぐんまちゃん」は昔、「ゆうまちゃん」という名前のキャラクターでした。
いつのまにか改名し、すんなりぐんまちゃんとして心のなかに刷り込まれています。


コースは、先週からの大雪で柔らかくなってしまいました。
硬い下地の上に、30〜40cmの柔らかい雪が溜まっているので、
スタート順の早い選手に有利な条件になる可能性が非常に高いと思われます。

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大好きな課外活動ですので、楽しく、真剣に取り組んでこようと思います。

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インターハイ&全中 [スキー]

今週末は、スキー関係者にとっては忙しい週末。
鹿角でインターハイ、大鰐で全中が開かれていました。
Facebookのタイムラインを開くと、スキーネタばっかりとゆうね(^_^;)

全中だとさすがに手術後の選手は殆どいないのですが、IHになると患者さんが増えてきます。
もちろん、術後の患者さんの成績は凄く気になるところですから、
僕自身も公式サイトや速報サイトに釘付けになっております。

そして今年はついに、術後の患者さんから入賞者が出ました!
しかも2名!!( ̄ー ̄)/C□
昨年の全日本ジュニアでは入賞者を出していましたが、IHは初めてです。
医療を介してスキー界に貢献していきたいと思っていたので、本当に嬉しい結果でした。

もちろん、ケガをしないのが一番なので…予防という面でも一生懸命やっていこうと思っていますが、
ケガをした患者を復帰させるというのも大切なこと
そういった視点からは、本当に嬉しい今回のインターハイでした。
タイトルレースとしてはまだこの後国体もあるので、選手たちには頑張ってほしいと思います。

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群馬県選手権&国体予選 [スキー]

先週は、SAJB級レースの群馬県選手権&国体予選が、尾瀬岩鞍で開催されていたもので、
先々週の新潟IH予選に引き続き、患者さんの滑りを見るためにスキー場まで行ってきました。


今年、国体が群馬で開催されるという事で、ちょっとだけコース紹介を。
ゴンドラ降り場からの大斜面をまっすぐ降りてきて…


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中斜面から緩斜面に入りつつ、左へ大きく折れ曲がっていきます…


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菅平のクワッド降り場のような感じで、中〜急斜面へ落ち込んでいって…


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ゴール前の感じは、過去の国体で言うと花輪のゴール前と同じくらいの斜度。


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おそらく、最初の写真の上縁よりもうちょっと上にスタートを引っ張るので、
1分10秒位のコースになるのでしょうか?
なかなか面白いコースでございます。


実は翌日に国体予選があって、僕もエントリーはしていたのですが、
残念ながら?研究日と合わずにDSとなってしまいました。
まぁ、地元国体くらい「お布施」を兼ねて、予選には参加したかったのですけれど…
本当に残念でしたf^_^;



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スノーボード&フリースタイルスキー世界選手権の裏で… [スキー]

昨日、鬼塚選手がスノーボード世界選手権のスロープスタイルで優勝したとゆう、
素晴らしいニュースがありました。
しかも、史上最年少だそうですね!嬉しい限りです。
ただ、このニュースの裏にはちょっと残念な事実が隠れています。
こちらの選手のブログをご覧ください。
⇒ http://david-wise.com/?p=1068


英語なんで読みづらいとは思いますが、要するに、スノボやスキーのフリースタイル種目において、
FIS(国際スキー連盟)が開催する世界選手権やW杯というのは凄く歴史が浅いものであり、
真の実力者が集まるゲームとしては、Winter X-GAMESというものがあるということ、
競技のメジャー化や五輪への採用のために、選手たちはFISにも協力し続けてきたこと。
しかし、選手やコーチといった現場からの反対意見が多かったにも関わらず、
今年はFIS世界選手権とX-GAMESの日程が重なってしまったこと。
などが書かれています。


ソチで銅メダルをとった小野塚彩那のブログにも、こんな記事が。
⇒ http://ameblo.jp/n1i2t3r4i5c6h/entry-11976943599.html


正直、この2つが重なると選手たちのプライオリティは、X-GAMESの方が高くなります。
ということは、今回の世界選手権ではスキー/ボードのフリースタイル種目に関しては、
世界選手権の出場メンバーは、真の世界一を争うメンバーとは限らない、ということです。
他の日本人だと平野歩夢選手も世界選手権には出ず、X-GAMESを選択しています。


FISはフリースタイル種目に関しては歴史も浅く、ノウハウもまだ少ない。
実際に、W杯やソチ五輪のフリー系種目ではパークアイテムのセッティングや、
ジャッジの基準などで選手から不満の声が上がっていたというのも事実です。
こういった実際の状況をしっかり報じ、改善すべき問題として社会へ提起するということも、
マスコミの重要な仕事だと思うのですが…


今回のTV放映からは、このような事実に対するコメントを聞くことはありません。
(頑張って放映してくれているテレビ東京産には感謝の気持でいっぱいです)
スロープスタイルに出場していた選手たちがどれだけのメンバーかは僕にはわからないのですが、
もし、X-GAMESに選手が流れていたとしたら・・・ちょっと残念ですよね。
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術後サポート [スキー]

今週の水曜は、かぐらスキー場へ。
新潟県のインターハイ予選GSに行ってきました。
ここ2年ほど新潟県の選手がたくさん来てくれて?いるので、
術後10ヶ月の選手3人を含む、7人10膝のサポートとなりました。


かぐらにしては珍しく、素晴らしく晴れ渡った良い天気!
日本海まで一望することが出来ました。
月・火の降雪もあり、バックカントリーのパウダーも美味しそうでしたが、
先日にここ、かぐらスキー場では遭難騒ぎもあったので、さすがに自重しときました(^-^;)
当然、ストックも持ってきていなかったし…


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かぐらのコースは、斜面変化もあるなかなか楽しそうなコース。
滑りたくなっちゃいますねー。
どうしても柔らか目の雪になるのでコース整備が大変なのが玉にキズですけど、


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レース結果としては、4人がIH権利を取ることができました!
残念ながらIHの出場を逃した選手も、しっかりと滑れていたので凄く安心しました。
ただ、スキー選手には、
「ただ滑れる程度に治るだけではダメ! 勝つため・目標を達成するためのリハビリをやろう」
「膝が良くなっても、結果が残せなかったら意味が無い」
「結果が良ければ選手の頑張り、結果が悪かったら選手と医者の責任」
と、あえて勝負や結果にこだわって接し続けてきたので、
そういった意味では、全員でIHに行くことができなかったのは、すごく残念でした。


また、この日は6月下旬にACLを再建した患者さんの状態チェックを、雪上で行いました。
R23〜27の板を履いて、様々なフリースキーやバリエーショントレーニングを行い、
膝の状態や滑りの傾向、現状の問題点を洗い出して、今後のテーマを決めていくというのが、
この雪上チェックの目的でもあります。
だいぶ動きも良かったので今後ゲートトレーニングを許可し、3月中旬のレース復帰となる予定です。
ちょっと早めのReturn to sportsとなりますが、現場での動きの質や周囲の環境を見ることで、
自信を持って復帰を許可することができます。


こうやってスキー場(現場)に行き、各選手のコーチや顧問の先生と話をして、
現状を踏まえたディスカッションをしてプランを立て、安全かつ迅速な復帰を進めていく…
というシステムづくりに本格的に取りくんで、もう7年目になりました。
スキーは群馬県から埼玉・栃木・新潟・長野あたりまで輪が拡がっていき、
最近はナショナルチームの選手も含めたサポート体制ができつつあります。
サッカー、バスケに関しても、近隣の高校や大学では、だいぶこういったつながりが出てきました。


やっぱり、スポーツに関わる以上は現場を見る機会を持ち続けていきたいですね。
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冬の仕事グッズ [スキー]

先日、冬のスキーサポートに使うグッズを新しく買い替えました。
スキーの仕事を本格的に始めた7年前から、ずーっとお世話になったデサントリュックを手放し、
ネットで安く売っていたSWIXのバックパックを購入しました。


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内容量はそれほど変わらないのですが、ヘルメットもしっかり入るし、
パーティションの数も多く、使い勝手も良さそうということで、買い替えを決意しました。
内部の防水もしっかりしているし、一部の区域は裏地フリースになっているという優れもの。
しかも1年落ちということで、かなり安く買うことが出来ました。


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先日に部屋の大掃除で発見したSAJドクターバッジも装着して、冬の準備は万端。
今季は、このリュックを背負って、現場に顔を出したいと思います。



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ジュニア年代のアルペンスキーにおける傷害予防のヒント [スキー]

昨日、こんな動画を見ました。
ジュニア年代のアルペンスキーについて、平沢岳さんがお話をしてくれている映像です。





アルペンスキーの基本要素はもちろん、日本における選手育成の間違った理解など、
非常に興味深い話が聞けました。
面白かったですGOOD♪o(・∇・o)


整形外科&スポーツ医学的な観点から一番共感できたことは、
「上下動における正しい膝の動きは、スキーのトップに向かっての動きになる」という内容のコメント。
僕が現場で患者を見ている時には、ターンマキシマム以降における膝の入る方向を気にしています。
ターンの導入以降、ヒザ下で捻るような操作をしたり膝が内側に折れてしまう選手は、
骨盤とブーツを結ぶ荷重線より山側に膝が入ってしまったり、膝を山側に捻るような動きが出ます。
そしてまさにその動きが、スキーにおけるACL損傷を始めとした膝外傷の大きなリスクとなる!
と、自分が常々考えていたからです。


自分の言い続けていたことは(技術的にも)あながち間違ってなかった〜、と、
なんとなく安心しました(笑)
正直、アルペンスキーにおけるACL損傷というのはハード面(用具、コース、環境)を除くと、
選手のパフォーマンス面から予防をするというのは、非常に難しいです。
技術や身体能力、バランス能力、戦術(ライン取り)のレベルを上げてターン精度を高めることで、
ミスターンやSlip-catchが起きる確率を減らす努力をするしかないのかな…と感じているので、
僕としては選手たちが速く、強くなるというのは、そのまま傷害予防となり得ると考えています。


競技を応援するサポーターとしても、医者としても、
日本のアルペンスキーがもっともっと強くなってくれることを祈っております。
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FEC志賀高原 [スキー]

先週末は、志賀高原へ。
サッカーでいうところのACLチャンピオンズリーグとなる、
FEC(ファーイーストカップ)を見に行ってきました。
W-cupの一つ下のランクながら、総合優勝者&種目別優勝者には来季のW-cup出場権が与えられます。


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今年のFECには、当院関係者&サポート選手から8名の選手が参戦しています。
高校生や大学生の多くは、厳しいコースを滑り降りてくるだけでも精一杯という感じであり、
トップ選手との力の差を見せつけられる…というのがこのシリーズの風物詩?です。
今回も、高校生たちはガッツリやられてましたね(ノ_・、)


ただ、それで悔しさを感じ、現実を知るというのは、ジュニア選手にとっても良いものだと思います。
患者でACL再建後、FISレースに今季から出場し、ノーポイントから権利を取った選手がいたのですが、やはりパフォーマンスを出しきれず、チンチンにされていました。
膝の状態という観点からも同じことが言えます。
コンディションが良く、易しいコース設定では戦えても、厳しい状況ではまだ十分な状態ではない、
という事を実感するだけでも大きな意味があるのかな、と。


サポートアスリートも、恭介が3位、ミサトが4位と、ふたりともポディウムに登ってくれました。
自分が見に行く試合は、結構みんなやらかすことが多かったので…久々に嬉しかったですね!
やっぱ、選手が活躍するというのはスポーツ整形外科医にとって最高の喜びだし、
最高のモチベーション(ガソリン!?、ニンジン!?!?)になります。
これで2週間位は仕事を頑張れますので、アルペン組の2人には再来週の全日本選手権で、
新たなモチベーションを頂きたいものです。


しかし、作業板のエッジが丸くてやばかったな−。
コース整備に入った男子の急斜面で、滑落の危険をちょいちょい感じました。f^_^;


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